現代のビジネスにおいて、SNSを使った販促やマーケティングは、当たり前の戦略となっています。飲食店でも、個人経営から大手チェーンまで幅広くSNSを活用し、集客や認知拡大を狙っています。今回の調査では、飲食店経営者や運営者を対象に、SNSの運用状況やその課題についてアンケートを実施しました。
調査の概要
今回の調査は、飲食店ドットコム会員の経営者や運営者を対象に行い、393名から回答を得ました。調査期間は2024年5月15日から5月20日まで。東京の飲食店が全体の49.9%を占め、首都圏全体では67.3%に達しています。
調査結果
9割がSNSを開設、ほぼ全店が自店で運用
まず、飲食店のSNS運用状況を調査したところ、約9割の飲食店が何らかのSNSアカウントを開設していることが分かりました。特に「Instagram」を利用している店舗が79.1%と圧倒的に多く、続いて「Facebook(47.1%)」「X(旧Twitter)(26.2%)」「LINE公式アカウント(18.1%)」が続きました。
また、SNSの運用については、98.6%の店舗が外部に委託せず、自店で運用していることが明らかになりました。多くの飲食店が、自ら手間をかけてSNSを運用していることがわかります。
投稿内容は「営業情報」や「新メニュー告知」が中心
SNSに投稿する内容について尋ねたところ、最も多かったのは「営業日や営業時間の告知」で79.6%。次いで「新メニューや仕入れ情報(72.9%)」「キャンペーン情報(54.2%)」と続きました。飲食店のSNSでは、基本的な店舗情報が中心となっている傾向が見られます。
課題は「ネタ切れ」や「フォロワーの獲得」
SNS運用の課題として最も多く挙げられたのは「投稿の内容やネタを考えること」で42.5%、続いて「フォロワーの獲得(41.7%)」や「投稿の継続(34.4%)」が挙げられました。多くの店舗が、SNSの運用を続ける上で、投稿内容のマンネリ化やフォロワー数の増加に苦戦している様子です。
Instagramが集客に最も効果的
SNSを使って効果を感じた目的について尋ねると、「Instagram」を通じて集客や認知拡大、販促に効果を実感している店舗が48.3%と最も多く、半数以上の飲食店がInstagramの影響力を高く評価しています。また、52.5%の店舗が、今後さらにSNS活用を強化したいと考えていることがわかりました。
他店アカウントが参考にされる傾向
SNS運用の参考元として最も多かったのは「他店のアカウント」で57.8%。他の店舗の成功事例や運用方法を取り入れながら、自店のSNS運用を模索している店舗が多いことがわかります。
長期的な運用の仕組みが必要
SNSの開設自体は簡単ですが、飲食店を運営しながら効果的に運用を続けるのは大変な作業です。多くの店舗がSNSの効果を実感している一方で、投稿の内容や時間管理に悩みを抱えているため、無理なく継続できる運用体制を整えることが重要です。
まとめ
今回の調査では、飲食店がSNSをどのように活用し、どのような課題に直面しているかが明らかになりました。特にInstagramを活用した集客や認知拡大に手応えを感じている店舗が多い一方で、投稿内容の工夫やフォロワー獲得に苦戦している様子が見られます。今後もSNSを効果的に運用し、飲食店経営の一助として活用していくためには、継続的な運用体制の工夫が求められるでしょう。

